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2024年03月14日

選択肢、柔軟性、注射用PrEPの提供で、PrEP利用が大幅に増加
Huge increase in PrEP uptake when services offer choice, flexibility and injectable PrEP

写真
Dr Moses Kamya at CROI 2024. Photo by Roger Pebody.

ケニアとウガンダの農村部でのプログラムは、積極的で人間中心のHIV予防介入により、PrEPまたはPEPの対象となる人数の大幅な増加をすでに実証しているが、今回は、PrEPの錠剤と注射の選択肢を提供することで、さらなるメリットが得られることが示された。

「生物医学的な予防の範囲を広げるには、人間中心の選択肢と長時間作用型カボテグラビルが必要である」と、ウガンダのMakerere UniversityのMoses Kamya医師はCROI 2024で述べた。

昨年の会議で、この研究チームは人間中心の介入に関する結果を発表した。通常の方法によるサービスが提供された時には、経口PrEPまたはPEP(HIV予防のための救急治療)使用は少数であった。サービスを最適化して選択肢と柔軟性を提供したところ、使用率は2倍以上になった。

試験の最新段階では、HIVの感染リスクがあると考えられた984名が組み入れられた。半数は介入に無作為に割り付けられ、残りの半数は標準治療を受けた。経口PrEP、PEP、コンドームとともに、PrEP注射(カボテグラビル)が追加の選択肢として提供された。

標準治療群では、何らかの生物医学的なHIV予防が13%で使用された。これは介入群では70%まで上昇した。

48週間の試験期間中で、介入群の4分の1超が少なくとも2種類の予防法を使用した。経口PrEPは参加者の53%が使用し、注射用PrEPは56%が使用した。PEPは時折使用された(2%)。注目すべきは、試験開始時に開始した人のうち42%が前月1ヵ月間に、いかなるHIV予防も行っていなかったことである。

この介入は、HIV予防の範囲を拡大するだけでなく、HIV発生率をゼロにした。標準治療群では、試験中に7名がセロコンバージョンを起こした(1年当たり1.8%の発生率)。介入群ではセロコンバージョンはなかった。

この試験の次の段階では、dapivirine膣リングが追加の選択肢となる予定である。

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